イングランド下部リーグの試合で起きた珍事について、『BBC』が伝えている。
カンファレンス・サウス(英6部相当)、ヘメル・ヘムステッド・タウン対バース・シティ戦で『BBC』のラジオ番組のリポーターを務めていたというマット・メシアーノさん。
と、試合前半に1人の副審がふくらはぎを痛めてしまった。その時、メシアーノさんは自分が代役になれる唯一の選択肢だと気づいたそう。 彼はレベル7(外部リンク)の審判資格を持っていたのだ。
「ちゃんと観客もいたので、ちょっとナーバスになりました。でも、かなりひどいものになったとは思っていません」
今回の出来事についてこう語るメシアーノさんは26歳。ロンドンのミドルセックス大学でカメラ技術者を務める一方、フリーランスのラジオリポーターでもあるそう。
「私はjunior county levelであるレベル7の審判です。なので、7~800人の観客よりも観客1人とその飼い犬に見られるほうが慣れているんです。
9分に副審のクリス・ウィックスがふくらはぎの筋肉を痛め倒れてしまい、続行することができなくなりました。主審のロバート・ハイドはベンチにやってきて、中立で資格のある審判を求めていました。その規定に当てはまる人間は自分以外にいないように思われました。
他の人の(審判ユニフォーム)一式に着替えるため私には10分間の中断が与えられ、運よく(ユニフォームは)私と同じサイズでした。クラブでかなりの時間を過ごしているので、代理を務めている間、多くの人は私が誰なのか分かっていました」
そんな試合はホームのヘメルが0-3で敗戦となった。
そして、メシアーノさんはヘメルのディーン・ブレナン監督へのインタビューのために試合が終わると再びマイクをとったそう。メシアーノさん曰く、「彼(ブレナン監督)は私のパフォーマンスをかなり喜んでいました」とのこと。
「前半に自分がヘメル側にフリーキックを与えるフラッグを上げましたが、主審はプレーオンすることに決めた瞬間がありました。その一件は結局バース側の得点になりました。
私は自分が正しいと感じたことをしました。なので気まずい瞬間でした。でも、誰もそれが正しくなかったとは思っていないようでした。
最終的なスコアの結果、今ここに多くの友人がいるとは思いませんでしたが、ディーン・ブレナンはチームの勝利を差し置いて(よくやったと)認めてくれました」
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