3月9日、『Reuters』や『New York Times』など各メディアは「アメリカNASLのニューヨーク・コスモスは、6月にキューバ代表チームとの親善試合を開催することになった」と報じた。

キューバはカリブ海に浮かぶ社会主義の国であり、長年アメリカと激しい政治的対立を繰り広げてきた。

しかし、2009年にアメリカでは米州機構総会でキューバの復帰が認められたり、2011年には1部で市場経済が導入され、昨年はバラク・オバマ大統領が関係正常化に向けて動くことを宣言。融和は急速に進んでいる。

スポーツ選手に対しても一昨年国外でのプロ契約を認めるという判断が下され、野球では既にセペダやグリエル、デスパイネなど名選手が日本へやってきている。

そして今回、12月の融和宣言以降で初めてアメリカのプロチームがキューバで親善試合を行うことになった。

1999年にボルティモア・オリオールズ(MLB)がキューバで試合を行ったという歴史があるが、それ以降では初めて同国への遠征を行うプロスポーツチームとなる。

ニューヨーク・コスモスは元スペイン代表FWラウール・ゴンサレスやマルコス・セナが所属していることで知られており、アメリカの2部にあたる(昇降格制度がないため独立リーグの扱いであるが)ノース・アメリカン・サッカー・リーグに所属している。

キューバ代表は2015年CONCACAFゴールドカップを控えており、その準備試合として歴史的な対戦を迎えることとなる。スケジュールについては6月2日が有力とされているが、数日中に正式なアナウンスがある見込みだ。

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