先週、ウルグアイ代表からの引退を記者会見で発表したFWディエゴ・フォルラン。「難しい決断だったが、これを下す時が来たのではないかと感じた」とその理由を語っている。

同国史上最多となる112試合に出場したフォルラン。コパ・アメリカに3度出場し、2010年のW杯では大会MVPに輝くなどウルグアイ代表の中心的選手として長く活躍した。

そんなフォルランが引退を発表した週末、少し意外な場所で彼のチャントが歌われていたようだ。

こちらは、マンチェスターのオールド・トラッフォードで撮影された映像である。15日、ユナイテッドはホームでトッテナムと対戦し、試合は3-0とユナイテッドが快勝している。

動画の中では、『Volare』のリズムに乗りフォルランの名前が叫ばれている。しかし、なぜこのタイミングでフォルランの名前がマンチェスターで聞こえたのだろうか。

もちろん、代表引退を発表したフォルランを称えるという見方もできるのだが、本当のワケは違っていた。

このチャント、歌詞はこうなっている。

"Diego, Ohooo, Diego, Ohooo; He came from Uruguay, he made the Scousers cry"

セレッソ大阪で使われているのと同様のメロディだが、その後半にご注目。"he made the Scousers cry"、「彼はスカウサーたちを泣かせた」という歌詞になっている。

実はこのチャント、今週末に開催されるリヴァプール戦に向けたユナイテッドサポーターによる一種の挑発(あるいはお遊び)であるのだ。

【次ページ】フォルランのチャントに秘められた意味とは?