先週末行われたリーガ・エスパニョーラで、ちょっと珍しい事態が発生した。

それは、サンセバスチャンにあるエスタディオ・アノエタで行われた第28節レアル・ソシエダ対コルドバ戦での出来事だ。

開始早々、アウェイのコルドバはDFアレクサンダル・パンティッチが一発レッドで退場する厳しい展開となる。直後に先制するも、33分には同点に追いつかれ、ここからカードが連発。すると81分、この日2枚目のイエローカードを受けDFイニゴ・ロペスが退場した。

さらに1-3とリードを許した後半アディショナルタイムにはDFダニエル・ピニジョスに再び一発退場となるレッドカードが提示され、コルドバは8人で戦うことを余儀なくされた。結局試合はアディショナルタイム4分でタイムアップとなったため8人で戦った時間はそう長くはなかったが、1試合で1チームから3人が退場するというなかなか珍しいケースであった。

こちらはリーガ公式が掲載したフォーメーションボードである。

退場した3人はいずれも先発スタートした選手であり、すべての選手がDF登録であった。4バックのうち3人がいなくなったケースがこれまでのサッカー史で一体どれだけあったのだろうか・・・。試合は3-1でデイヴィッド・モイーズ率いるソシエダが勝利している。

なお、この試合では3枚のレッドカード以外にコルドバの選手に7枚ものイエローカードが提示されている。これでリーグ戦9連敗となったコルドバは次節、ホームに強豪アトレティコ・マドリーを迎えるが、出場停止処分が大きく影響を与えそうだ。

ちなみに余談だが、スペイン語でイエローカードは"tarjeta amarilla(タルヘタ・アマリージャ)"という。"amarilla"が「黄色」で"tarjeta"が「カード」を意味し、スペイン語をかじったことがある人ならサッカーファンでなくても分かる言葉になっている。なお、スペイン語で「赤」は"roja"といい、レッドカードはそのまま"tarjeta roja(タルヘタ・ロハ)"となる。

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