13日、ニューカッスル・ユナイテッドと対戦したリヴァプール。ラヒーム・スターリングとジョー・アレンのゴールで2-0と勝利している。

第32節唯一のマンデーナイトとなったこの試合では、 フィリペ・コウチーニョが巧みなヒールパスを見せるなど前半からリヴァプールが主導権を握った。マンチェスター・ユナイテッドとアーセナルに連敗を喫し4位とは少し差が大きくなってしまったが、この勝利を再浮上のキッカケにしたいところだろう。

さて、この試合ではちょっぴり素敵なシーンがあった。

1-0のリードで進んだ67分。ニューカッスル・ユナイテッドが選手交代をする際、アンフィールドのリヴァプールサポーターはスタンディングオベーションである選手を出迎えたのだ。

病魔との戦いに打ち勝ち、見事ピッチへと復帰したあの選手だ。

ニューカッスルMFホナス・グティエレスである。

昨年精巣がんが発覚したホナス・グティエレスは化学治療を終え、先月5日のマンチェスター・ユナイテッド戦でプレミアリーグ復帰を果たしていた

ホナス・グティエレスのフィールドインを知ったアンフィールドのサポーターたちは、まるでリヴァプールの選手を迎えるかのような温かい拍手を送った。

映像を見ると、拍手は徐々に大きくなっているのが分かる。その拍手が意味するものが何なのかを知り、どんどん連鎖していったのだろう。いずれにしても、これほど多くのサポーターが立ち上がり、対戦相手の選手に敬意を表するのは珍しい。

試合をリードしていたこともあるのだろうが、やはりこれまでに2度の大きな「悲劇」を経験したクラブのサポーターは、命の尊さを誰よりも分かっているのだろう。

この日アンフィールドでは、試合前に「ヒルズボロの悲劇」の犠牲者に向け1分間の黙祷が行われ、ニューカッスルの選手たちも哀悼の意を捧げた。サッカーの素晴らしさが凝縮された一夜であった。

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