UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝、エスタヂオ・ド・ドラゴンで行われたポルト対バイエルンの試合は意外な形で幕を閉じた。

優勢と見られていたバイエルンが敵地で1-3と敗れたのだ。

試合は3分、ジャクソン・マルティネスが獲得したPKをリカルド・クアレズマが決めてポルトが先制すると、その後もバイエルンの最終ラインのミスをポルトが突く。リードを広げる追加点は10分に生まれるのだが、値千金のゴールをゲットしたのもクアレズマであった。

バイエルンDFダンチがボールコントロールを誤ると、クアレズマはこれを奪いすかさずゴール前へ。世界No.1ゴールキーパーと1対1の局面でクアレズマが選んだシュートは、やはりあのキックだった。

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クアレズマには相当な時間的あるいは空間的余裕があったため、インサイドで狙いすますことも、フェイントでGKマヌエル・ノイアーを揺さぶることもできたはずだ。しかし、クアレズマが選択したのはやはり右足アウトフロントでのキックだった。

世界最高クラスの“アウトサイド職人"として知られるクアレズマ。

今年2月のリーグ戦でもペナルティエリア外からアウトサイドでミラクルゴールを決めているが、こういった極限の緊張状態でもアウトサイドを選ぶということはやはりよほど自信があるのだろう・・・。

ノイアーももちろんクアレズマのアウトサイドキックは予測はしていたに違いないが、振りがコンパクトな独特なこのキックモーションに対応することはできず、開始10分にしてポルトが貴重な追加点を奪った。

なお、この日PKで先制点を奪ったのもクアレズマだったが、こちらは右足のインフロントキックで右下に流し込んでいる。

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