『AFP』など各メディアは「1970年ワールドカップの優勝メンバーであったブラジル代表MFパウロ・セーザルは、コカインを購入するためにメダルを売却したことを明らかにした」と報じた。
この発言は『GloboNews』の取材に対して明かされたもので、ブラジルだけでなく彼が一時期プレーしていたフランスでも大きな話題となっている。
パウロ・セーザル氏は現在65歳。ボタフォゴでデビューし、その後フラメンゴ、マルセイユ、フルミネンセなどで活躍し、ペレなどと共に1970年、1974年のワールドカップに出場。セレソンには57試合に出場し、10ゴールを決めた攻撃的MFであった。
しかしフランスでプレーしていたころからコカインを始め、それから17年もの間薬物中毒,アルコール中毒の症状に悩まされてきたという。
リオ・デ・ジャネイロの住宅三軒を初めとして多くの財産を失い、ワールドカップの優勝メダルとカップのレプリカも売却したとのことだ。
パウロ・セーザル 元ブラジル代表MF
「私は自分の感情を制御することが出来なかった。このような貴重な品を販売することは、許される行為ではないだろう。
大きな損失だ。誰にも明かしたことはなかったが、私はようやくそれを認める準備が出来た。あのときの私にとって最も重要なものはコカインだった。メダルはそれ以下の価値しかなかった」