『Tuttomercatoweb』は「ACミランの買収に動いているタイの実業家ビー・テイチャウボル氏は、本日午後2時までに取引を終えない限り資金源の一つを失う」と報じた。
先日から大きな話題となっているミランの買収話であるが、当初29日に決まると言われていた交渉は伸び、30日にも決まらず、本日も会議が行われるかどうかという状況になっている。
一説にはベルルスコーニ会長側が香港の実業家リチャード・リー氏を中心としたコンソーシアムのオファーを待っているために遅延されていると言われている。
また、「ベルルスコーニ氏はクラブの責任から逃れたいために75%の株を手放したいと思っており、タイ側が提示する買収割合51%~60%では納得できないと考えている」「サポーターの反対運動が影響している」とも伝えられている。
しかし、ビー・テイチャウボル氏にとってはこの数日の遅れが非常に大きなものであるようだ。
彼の買収にはマルタの投資会社ドーイェン・スポーツが資金を提供していることが明らかになっているが、もう一つUAEのアブダビ・バンクも大きな取引先の一つであると言われている。
そして、アブダビ・バンクは5月1日午後2時までに合意に至らない限りは撤退するという条件になっており、ビー・テイチャウボル氏に最後通牒を突きつけているという。
もしこれが真実であれば、ミランは中国方面に売却されるか、もしくはこのままベルルスコーニ体制が継続されるかのどちらかとなる。