5月12日、オーストラリア・Aリーグのブリスベン・ロアは公式サイトで「マネージング・ディレクターを務めていたショーン・ドブソンが辞任した」と公式発表した。

ブリスベンでは今月初旬に6年間フットボールディレクターを務めてきたケン・ステッド氏が辞任することが発表されており、チームの重要な存在が相次いで退陣することになった。

クラブは2013-14シーズンに225万ドル(およそ2億1600万円)の損失を計上していると報じられており、その責任を取る形で退任したのではないかと推測された。

ACLにも出場していたブリスベンであるが、すでにチームはフランク・ティーセン監督が辞任しており、指揮官も不在の状況となっている(オークランド・シティのラモン・トリビュリエッチ氏が後任有力と言われる)。

後にクラブの会長を務めているクリス・フォン氏が経済的理由の辞任であったという報道については否定しているが、いくつかの債権者や従業員、選手への支払いが遅れていることから、経営の状況が良くないことは周知の事実となっている。

チームの株式を持っているバクリー・グループは現在国内、海外で支援を求めていると言われており、今後の推移が注目されている。

そんな中で一つ噂になっていたのは、オーストラリアサッカー連盟が買収してクラブを一時的に経営するのではないかという話である。

Aリーグでは連盟がクラブを持つのはこれまでにもよくあったことで、つい先日までウェスタンシドニー・ワンダラーズがそうであったことでも知られている。

しかしサッカー連盟はクリス・フォン氏との会談において、チームが安定性を取り戻すための働きが行われていることを確認し、買収に動くという可能性を否定している。

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