6月4日、『Guardian』など各メディアは「アイルランドサッカー協会でCEOを務めているジョン・ディレイニー氏は、2010年ワールドカップ予選プレーオフのハンド事件で口止め料をもらっていたことを明らかにした」と報じた。

2010年ワールドカップ予選突破まであと一歩に迫ったトラパットーニ率いるアイルランドは、2009年11月に行われたプレーオフでフランスと激突。しかし後半ロスタイムにティエリ・アンリのハンドから失点し、奇妙な形で敗退を喫することになった。

これは世界を揺るがす誤審問題となり、アイルランドサッカー協会は法的措置を執ることも検討していたものの、最終的に大きな騒動に発展することはなかった。

ジョン・ディレイニー氏は『RTE』の取材に対して以下のように答え、法的措置を避けるための取り引きがあったことを認めた。

ジョン・ディレイニー
(アイルランドサッカー協会CEO)

「ワールドカップ予選プレーオフは、ティエリ・アンリのハンドによって上手くいかなかった。我々はFIFAに対して法的措置に出る状況だと感じた。

それは木曜日だったか、月曜日だったか。そこで全てがサインされた。それはアイルランドサッカー協会にとって良い協定だったし、合法的なものだった。数字を挙げることはできない。守秘義務に反するからだ。

支払いは協会に訴訟を続行しないようにするものだった。そこでは、私がその数字について話せない守秘義務にサインした」

その後FIFAは声明を発表し、このアイルランドへの支払いについて「スタジアムの建設を行うため、500万ドルを融資した」と発表。法的措置を避けるためのものではなかったと主張している。

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