6月2日、スイス・チューリッヒのFIFA本部で行われた臨時記者会見において、会長を務めているゼップ・ブラッター氏が辞任を発表したと『Guardian』など各メディアが伝えた。

先日の会長選挙でヨルダン王子のアリ・ビン・アル・フサイン氏を破り5回目の当選を果たしたゼップ・ブラッター氏であるが、その後副会長のデイヴィッド・ギル氏が委員会への出席を拒否するなど混乱が続いていた。

それらの状況を受けてブラッター会長は自身が会長職を離れるための臨時会議を行い、新たな会長の選挙を行うことになるとのこと。

FIFAのドメニコ・スカラ氏による説明によれば、規則上の問題によって即座の会長交代は認められておらず、今年の12月から来年3月の間に再び選挙が行われる可能性が高いとのことだ。

ゼップ・ブラッター
(FIFA会長)

「私は自分の在任期間、FIFAで過ごした最後の40年間のことを考えた。これらの年は、FIFA、そして素晴らしいスポーツであるサッカーと深く関連したものだった。

私は他の何よりもFIFAを愛しており、最善を尽くしたいだけだ。フットボールのために、私は再び選挙を行うことに決めた。選挙は終わった。しかし我々が取り組むべき問題は終わらなかった。

私は会長として私の後任を務める人物のため、臨時会議を組織する。私は立候補しない。私は選挙の圧力からは解放されている。深い改革に集中する立場にある。

我々は長年改革を要求してきた。しかしそれは十分ではない。

我々は任期や権限の制限を必要としている。私はこれらの変化のために戦ってきたが、その努力はかき消された。

FIFAの関心は私にとって重要なものだ。それが、私の決断の理由だ。最も重要なのは、FIFAの制度や世界中のフットボールのことだ」

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