6月12日に行われたEURO2016予選、クロアチア対イタリアの試合は1-1で終了。マンジュキッチが先制点を決めるも、36分にカンドレーヴァが同点ゴールを奪取し、痛み分けという結果で終わった。
しかしこの試合ではプレー以外にも大きな問題が発生したと『Guardian』などが伝えている。ピッチからでは判別が付かないものだと思われるが、ナチス・ドイツの鉤十字(ハーケンクロイツ)が芝に描かれており、スタンドから観戦している人物によってそれが発見された。
Italy complain after Swastika is found on turf in Croatia http://t.co/wWcvmKJWie pic.twitter.com/J9YzcOleNc
— Eurosport UK (@Eurosport_UK) 2015, 6月 12
会場はクロアチアの都市スプリト。ノルウェー戦で人種差別的な応援が行われたことによって無観客で試合が行われていた。
ハーフタイムにはグラウンドキーパーがそれに対処したものの、この事件についてイタリアサッカー連盟は正式にUEFAに抗議を行うことを決定した。
『ASNA』によれば、この事件に関してクロアチア連盟は既に状況をUEFAに報告していると発表すると共に、謝罪の意思を表明している。
トミスラフ・バチェク
(クロアチアサッカー連盟広報)
「起こったことについて言えば、クロアチアのサッカー界だけでなく、国全体にとって恥ずかしいものだ。我々はUEFAに事件を報告している。我々はイタリア、そして全ての人に謝罪したい」
ダボール・シュケル
(クロアチアサッカー連盟会長)
「(鉤十字が描かれた問題については?)
我々は明日それについて話す。怒っているか? もちろんだ。我々はファンとの間に問題を持っている。それを解決するために取り組んでいるが、残念ながらこのようなことが起こってしまった」
今回のEURO2016予選ではバルカン半島の諸国でトラブルが相次いでおり、クロアチアでは発煙筒が大量に投げ込まれる事件や人種差別的応援、先日はコヴァチ代表監督がこのスプリト付近でサポーターに襲撃されるという出来事が起こっている。