8月19日、『El Goual』は「アルジェリア代表GKライス・エンボリは、イングランド・フットボールリーグ・チャンピオンシップ(2部)のボルトン・ワンダラーズでテストを受けている」と報じた。
ライス・エンボリは1986年生まれの29歳。フランス生まれでコンゴ人の父親とアルジェリア人の母親を持つゴールキーパーである。
マルセイユの下部組織を経験した後ハーツ、エスニコス、パネトリコスでプレーし、2008年にはフィリップ・トルシエ総監督時代のFC琉球に加入したというキャリアを持っている。
その頃は世界的にはあまり知名度のない選手であったが、2010年のワールドカップを前にアルジェリア代表に選出され、本大会で好セーブを見せたことから一気に存在感を高めた。
クラブレベルではスラヴィア、CSKAソフィア、クリリヤ・ソヴェトフ、GFCアジャクシオなどそれほどビッグクラブには所属していなかったものの、昨年行われたワールドカップにも出場するなど代表では結果を残してきた。
彼は昨年ハリルホジッチ監督が率いていたトラブゾンスポルからのオファーを断ってフィラデルフィア・ユニオンに加入したものの、アメリカ・メジャーリーグサッカーではサブに降格させられてしまい、あまり出場機会のない状況になっていた。
まだフィラデルフィアとの契約は残っている状態にあるが、エンボリは現在イングランドに渡ってボルトン・ワンダラーズの入団テストを受けているとのことだ。
今夏ハンガリー代表GKアーダーム・ボグダーンをリヴァプールに放出したボルトンは、現在シニアレベルのGKがベン・エイモスだけしかいない状況となっており、もしエンボリを獲得出来るのであれば重要な戦力になりそうだ。