8月28日に行われたフランス・リーグアン第4節、フライデーナイトにいち早く行われたギャンガン対マルセイユの試合は意外な結果に終わった。
開幕戦でカーンに敗北し、その終了後の記者会見で突如マルセロ・ビエルサ監督が辞任を発表したマルセイユ。元々今季の契約がない状態であったが、何の前触れもなく下された決断で、クラブには衝撃が走った。
さらにその一週間後に行われたスタッド・ランス戦でも1-0と敗れ、開幕から2連続の黒星を喫することになっていた。
18日には新たにスペイン人指揮官のミチェル氏を招へいすることに成功し、23日のトロワ戦では6-0と快勝を収めることに成功したものの、苦難の日々は終わっていなかった。
アウェーに乗り込んでギャンガンと戦ったマルセイユは、開始からわずか1分あまりというところでジミ・ブリアンをラス・ディアラが倒してPKを与えるという最悪のスタート。
しかし、それをステーヴ・マンダンダがセーブ。コースが甘いシュートを上手くはじき出し、チームを救った……かに思えた。
ところが、ボールを繋いで攻めてもギャンガンの守備は崩せず、個人の能力を見せるバフツアイーのシュートもなかなか枠を捉えない。
そして72分、カウンターからジミ・ブリアンにサイドを突破され、スロヴァン・プリヴァに先制点を決められてしまう。
さらに89分にはNARUTOの抱き枕購入で話題になった例のニコラ・ベネゼが強烈なミドルシュートを放ち、マルセイユは2点目を失うことになった。
昨季はマルセロ・ビエルサ監督の下、結果はそれほど素晴らしいというものでもなかったとはいえ、希望を見せるプレーを繰り出していたマルセイユ。
ところが今夏はマーケットで主力を立て続けに放出し、さらに監督もプレシーズンの練習をあまり行えず、しかも開幕直後に退任。何の準備もないままシーズンに突入することになったことが大きく響く結果になっているようだ。
ちなみにギャンガンはこれまで1点すらも決めておらず3連敗で最下位になっていたが、これで一気に14位まで浮上することになった。