9月3日、来年2月26日に行われるFIFA会長選挙に出馬することを表明している元ブラジル代表MFジーコ氏は、立候補に向けた公式ウェブサイトを立ち上げた。
ジーコ氏はその中で10つの公約を発表しており、会長選挙での勝利に向けて更なる一歩を踏み出したと言える。『Odia』によれば、その内容は以下の通りであるとのこと。
- FIFAが行う全ての活動の柱として、透明性と民主主義を徹底する
- FIFAのコーポレート・ガバナンス規則の見直しを行うと共に、各国のサッカー協会の基準となるガバナンスを作成する
- 選手、元選手、コーチ、トレーナー、医師、メディア、クラブ、審判、そしてファンなど、世界のサッカーの発展のための利益団体に投票する権利を拡張し、今後のFIFA会長選挙を民主化する
- FIFA執行委員会のメンバー選択における基準により透明性を持たせるため、その組織形成のプロセスを見直す
- FIFAの財源の配分において完全な透明性を確保するシステムを採用し、世界のサッカーを発展させるため売上金を高い割合で還元していく
- メディアの注目度が低いカテゴリを開発するための資金を拡大する。女子サッカー、フットサル、そしてビーチサッカーの基盤を強化する
- FIFAの財源を利用し融資される社会的プロジェクトのための承認、及び支払いの責任における基準の改定を行う
- 試合におけるジャッジを支援するためのテクノロジー利用に関する規則を変更するための議論を拡大する
- 従来のメディアによる市場を持っていない試合のため、デジタルプラットフォームを作成すると共に、サッカーファンのアクセスを民主化する
- FIFAは、世界のサッカーを発展させ、ファンの参加を勧めるプログラムを作成することによって、エンドユーザーに近い立場でより発展を遂げる
なお、現在のところFIFA会長選挙には韓国サッカー協会名誉会長チョン・モンジュン氏、元トリニダード・トバゴ代表MFデイヴィッド・ナヒド氏、リベリアサッカー連盟会長のムサ・ビリティ氏、南アフリカの政治家トーキョー・セックスウェール氏、そしてUEFA会長のミシェル・プラティニ氏らが立候補の意思を示している。
出馬するためには全世界のサッカー協会のうち5つの推薦が必要となり、それを集められるかどうかが最初のハードルとなる。
ジーコ氏は先日ブラジルサッカー連盟からの支持を取り付けたほか、日本、トルコ、ウズベキスタン、インドとの約束があるとも発表している。