『Mundo Deportivo』は「元リビア代表MFサーディ・アル・カダフィの裁判については11月1日まで審理が延期された」と報じた。
サーディ・アル・カダフィは1973年生まれの41歳。リビアの指導者であったムアンマル・アル・カダフィ大佐の三男であり、リビア代表選手としても活躍したことで知られる。
テクニシャンとして有名で、2003年にはイタリア・セリエAのペルージャに入団。ウディネーゼ、サンプドリアにも所属したが、ドーピング問題などもあって結果を残せなかった、
現役を離れた後は父ムアンマルの下で政治家となり、開発事業や映画事業に関わり、サッカー協会会長も務めたほか、特殊部隊の司令官としても活動した。
リビア騒乱の後はニジェールに逃れていたものの昨年3月に身柄を拘束され、現在は刑務所に収監されている。先日は拷問を受ける映像が流出し、人権団体などが抗議を行っていた。
なお、彼の兄であるサーイフ・アル・イスラームには既に死刑判決が下されており、サードにもそれに準ずる厳格な罰が言い渡される可能性が高いと言われている。