9月24日、『Flic』は「イラク代表から引退を表明していたMFヤースル・カーシムは、10月の試合に向けたメンバーに招集された」と報じた。

ヤースル・カーシムは1991年生まれの24歳。イラク生まれであるが若くしてイングランドへと渡り、トッテナム・ホットスパーの下部組織で育った経験を持っているセンターハーフである。

プロとしてもイングランドの下部リーグでキャリアを重ねており、ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン、ルートン・タウン、マックルスフィールド・タウンなどでプレーした後、2013年からスウィンドン・タウンの中心選手となっている。

イラク代表には昨年から名を連ねており、今年1月に開催されたアジアカップにも出場。ヨルダン戦では値千金のゴールを決めている。

彼は今月行われたインターナショナルマッチウィークで代表に招集されていたが、タイとのワールドカップ予選に出場することを拒否し、その後スウィンドン・タウンの監督から「彼は代表を引退した」と発表されていた。

その理由は「イラクサッカー連盟との関係がこじれた」「移籍マーケット最終日に代表に招集されてステップアップを逃した」などと報道されていた。

しかし、10月3日にヨルダン戦、8日にベトナム戦を控えているイラク代表は彼を今回もメンバーに加えており、どうやら両当事者間での話し合いが行われ、和解に達したものと考えられている。

現在やや層が薄いボランチのポジションで欠かせない戦力となっているヤースル・カーシムが残ったことは、イラク代表にとっては非常に大きな収穫になりそうだ。

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