9月27日、『Gazzetta dello Sport』は「イタリア・セリエAのミランは、新スタジアム建設計画の破棄により、1000万ユーロ(およそ13.5億円)の違約金を支払うことになる」と報じた。
ミラノ市内のポルテッロ地区に新たなスタジアムを建築する計画を進めていたミランであるが、先日新たな株主になることになったビー・テイチャウボル氏との会談を行った上で、シルヴィオ・ベルルスコーニ会長はそれを破棄する方針を示した。
理由としては資金難ではなくビー氏の意向であったとのことだが、土地の取得も始まっていた状況であったため、ただ撤回しただけではすまないようだ。
ミランはこの計画を進めるため7月7日にFondazione Fieraと契約を行っていたものの、その後関係当事者間で費用などの意見で相違が表面化し、上手く取り引きが進まなかった。
9月にはFondazione Fiera側が法的措置に出ることを示唆するなど難しい状況になっていたところで、ミラン側は上記のように計画自体を破棄することを決定した。
とはいえ、もちろんこの契約には破棄する際の条項も存在しており、両者の間では違約金1000万ユーロという条件で合意が形成されていたとのことだ。
つまり、ミランはこのまま何もなければFondazione Fieraに対して1000万ユーロを支払わなければならないということになる。
2014-15シーズンの赤字が120億円を超えたとも言われているミランであるが、さらに実にならない出費を迫られることになるかもしれない。