フランス・リーグアンのナントは「モロッコ代表FWヤシーヌ・バンムとの契約を2019年まで延長した」と公式発表した。

ヤシーヌ・バンムは1991年生まれの24歳。モロッコにルーツを持っているフランス生まれの選手で、2013年夏までPSGのオフィシャルショップで店員を務めていたという異色のストライカーだ。

188cmという大柄な体格を持ちながらも足下の技術に優れ、パワフルなポストプレーやチャンスメイクにも力を発揮できる万能FWである。

一昨年、仕事の傍ら5部のイヴリでプレーしているところをナントのスカウトに見初められ、トライアルを経てアマチュアチームに入団。3部のヴァンデー・リュソンに貸し出された後に復帰し、昨季23歳でリーグ・アンでのデビューを果たす。

そして初めて途中出場したランス戦でいきなり同点ゴールを決めると、プロ1年目からシーズン37試合で起用されるなどブレイク。モロッコ代表にも選ばれ、大きな飛躍の年となった。

さらに今季は元雇用主であるパリ・サンジェルマン戦で得点を決めるなど活躍。もう昨年の記録と並ぶ4ゴールを決めており、名実ともにナントの中心的な存在となっている。

彼はデビューシーズンに契約を更新していたものの、さらに今回それを1年延長。詳しくは語られていないが、おそらくいくらかの昇給があったものと考えられている。

ミシェル・デル・ザカリャン
(ナント監督)

「彼はシーズンごとに成長しているよ。プロの世界に入ったのが遅く、アマチュア部門からここに来た。だから、彼はとても餓えている。

ヤシーヌはハングリーだし、毎日一生懸命働いている。我々のアドバイスにも良く耳を傾ける。この方向で継続していかなければいけないよ」

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