世界にスーパーゴールは数あれど、今から3年前の11月14日、スウェーデン対イングランドの親善試合で生まれたこのゴールを見た時の衝撃はそうそう経験できないだろう。
スウェーデン代表ズラタン・イブラヒモヴィッチの常識を超越したこのゴールだ。
この試合で既にハットトリックを決めていたイブラは90分、ロングボールにボックス内を飛び出したイングランドのGKジョー・ハートが頭でクリアしたボールを、約30mの位置からなんとそのままオーバーヘッドで決めてしまったのである。
「相手GKが前に出ていたし、彼が先にボールに追いつくのは分かっていた。だから少し距離を取ったんだ。
ボールが自分の方へ飛んできたので、試しに狙ってみたのさ。
魔法、魔法だよ」
イブラが「キャリアベスト」と認めたこのゴールは世界中のサッカーファンを魅了し、この年のFIFAプスカシュ賞に選出されている。
あれからちょうど3年が経過した14日(日本時間15日未明)、イブラのスウェーデン代表は隣国デンマーク代表とEURO本大会出場をかけたプレーオフの1stレグを迎える。
今度はどんな魔法で我々を驚かせてくれるだろうか。