12日に行われた南米予選の第3節で、ボリビア代表はベネズエラ代表に4-2で勝利した。

今年のコパ・アメリカで1997年以来となる勝利を収め、決勝トーナメント進出を果たしたボリビアだが、8月、協会のゴタゴタでマウリシオ・ソリア監督が辞任。急遽、元横浜マリノスで同国のレジェンド、フリオ・セサル・バルディビエソが新たな指揮官に就任する。

しかし直後に行われたアルゼンチンとの親善試合で0-7と大敗し、さらにバルディビエソは主将ロナルド・ラルデス、得点源マルセロ・モレノと衝突。長年代表を牽引してきた2人が代表入りを拒否する異常事態のなか、南米予選でウルグアイ、エクアドルに一蹴され、就任以来3戦全敗となっていた。

ソリア前監督からも公然と批判され、早くも厳しい立場に置かれていたバルディビエソだが、この試合は同じく連敗スタートとなっていたベネズエラに高地の強みを生かして大勝し、予選初白星を上げるとともに代表監督として初勝利を収めている。

なお、この試合ではロドリゴ・ラマージョが2ゴールを決めたのだが、この先制ゴールが、

22年前の1993年8月22日、同じスタジアムで行われたベネズエラ戦で、父親ウィリアン・ラマージョが決めたゴールとそっくりだと話題になっていた。

この時、ボリビア代表は初めて予選を突破し、1930、1950年以来3度目のW杯出場を成し遂げている。もちろんバルディビエソもその時の中心メンバーだ。

当時と予選の方式が変わってしまったが、あの時以来となる奇跡を起こし、W杯出場を果たせるだろうか。

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