14日にウルグアイで開幕したU-20南米選手権。
この大会は今夏ニュージーランドで行われるU-20W杯と、来年ブラジルのリオで開かれる五輪の予選を兼ねる重要な国際トーナメントであるが、そんな今大会で目立つのがいわゆる“2世"選手の存在だ。
現在、大会4ゴールで得点ランクのトップに立っているアルゼンチン代表のジョバンニ・シメオネ、エクアドル代表のホセ・フランシスコ・セバージョスの両名は、どちらも偉大な父親を持つ2世選手である。
この2人を筆頭に南米では有名な選手の2世がいるので紹介していこう。
まずはこちら。
ジョバンニ・シメオネ(アルゼンチン)
ご存知、歴代4位となるアルゼンチン代表106キャップを誇る同国のレジェンドで、現在スペインのアトレティコ・マドリーの指揮官を務めるディエゴ・シメオネの息子ジョバンニだ。
指導者として世界で5本の指に数えられる存在となった父の現役時代は、相手を眼で殺し、危険を察知するやファール覚悟で真っ先に潰す“ドス"の効いたアルゼンチン典型の「5番」(守備的MF)であった。
しかし息子は非常にスマートなストライカーで、彼の得点パターンを見ると同じリーベルの先輩で現アルゼンチン代表ゴンサロ・イグアイン(ナポリ)を彷彿とさせる。
今大会のシメオネは3試合を終えて4ゴールを決め、得点ランク暫定首位タイに。メッシ、アグエロ以降、長らくスター不在のアルゼンチン希望の星となっている。今はまだ“シメオネの息子"として紹介されているが、その立場が逆転する日が来るかもしれない。
ただ1つ、“リーベル育ちのお坊ちゃん"といえばそれまでだが、1998年W杯でベッカムを退場に追い込んだ時のような父親の頼もしい姿を知るオールドファンには息子のスマートさはやや物足りないかも!?
歴史に残る名ボランチだった父ディエゴ