ここからは番外編をお届けしよう。

ウンベルト・グロンドーナ(アルゼンチン)

マラドーナとの犬猿の仲で知られ、昨年7月に急逝した南米サッカー界のドン、または“ゴッドファーザー"こと、フリオ・グロンドーナ氏の息子で、こちらは選手ではないが U-20アルゼンチン代表の監督を務めている。ただ父の死により完全に後ろ盾を失っている状況で大会後には職を辞することになっている模様だ。

ハルラン・バレーラ(コロンビア)

こちらは息子ではないが、1990年代に3度W杯に出場したコロンビア代表の象徴的存在でキャプテンも務めた“ピベ"こと、カルロス・バルデラマの 従兄弟甥っ子である。昨年プロデビューし、早くも公式戦で5ゴールを記録。今回のチームでは控えだが、その将来が期待される選手だ。

受け継がれる血のドラマ

今回のU-20は1995年以降の生まれが対象となるが、実は今回紹介した4選手全員がちょうど20年前、1995年に行われたコパ・アメリカに出場した代表選手達の息子である(バルデラマも出場)。

バルディビエソのように良い意味でも悪い意味でも家族を大切にする南米では、このように血縁関係を持つプロ選手が非常に多い。

日本で“2世"、“世襲"というと一般的にあまり良いイメージを持たれない方も多いだろうが、ことスポーツに関しては親子二代、三代と続く活躍には世代を超えた血のドラマを感じさせる。セレッソ大阪に所属するウルグアイ代表のディエゴ・フォルランはその典型であろう。

最近サッカーをあまり見ていないという方も彼らのような2世選手を見て、父親の姿を思い浮かべながらまた現代のサッカーを楽しんでみるのも良いのではないだろうか。

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