17日、『liberation』は「モナコのロシア人オーナー兼会長ドミトリー・リボロフレフ氏は、火曜日の朝に身柄を拘束された」と報じた。
ドミトリー・リボロフレフ氏は1966年生まれの48歳。医療関連企業からビジネスをスタートさせ、その後は肥料関連事業を展開するウラルカリを設立し成功を収めた億万長者である。
2011年にはモナコの株式を66%取得してオーナーとなり、低迷していたクラブの復活に向けて大きな投資を行っていった。
ロシア経済危機、そして45~48億ドル(およそ5900~6300億円)とも言われる離婚慰謝料の支払いが命ぜられた後は少し勢いに陰りが見えているものの、豊かな資産を持つことに変わりはなく、世界でも屈指の富豪である。
彼は絵画のコレクターとしても知られているが、それに関連して今年2月にスイスのディーラーが詐欺容疑で逮捕されていた。
そして、逮捕されたディーラーのイヴ・ブーヴィエ側の弁護士を務めているタニア・ラッポ氏が今回「盗聴によるプライバシーの侵害があった」として、ドミトリー・リボロフレフ氏の方を逆に訴えたとのことである。
現在リボロフレフ会長、ならびにその弁護士であるテティアナ・ベルシェダが警察に身柄を拘束されているとのことだが、現在のところはそれほど大きな問題にはならないもののようだ。