オランダの名門クラブで、特に育成には定評があるフェイエノールトがベトナム進出を計画している。

同クラブの代表者はこれまでにベトナム国内の多くのクラブを視察しており、その中でも最優先事項に掲げているのがベトナム軍隊通信グループ(ベトテル)サッカークラブとの業務提携だ。

昨年、同クラブでテクニカルディレクター(TD)を務めるマーティン・ファン・ヘール氏がベトナムサッカー連盟(VFF)を訪問し、育成分野での協力を提案した。VFFはオランダの育成の現状を高く評価したが、現時点でVFFとしてアカデミーを開校することは困難と判断し、ノウハウ共有や人材交流などソフト面で相互協力していくことで一致した。

フェイエノールトのベトナム進出としては、これまでにもメコンデルタ地方カントー市と協力して、現地でのアカデミー設立に向け動いていると伝えられていた。クラブ側は指導者の派遣にも合意していたというが、様々な事情により現在のところ計画の進捗は滞っているという。

フェイエノールは現在、ベトナム有数の育成機関であるベトテルとの業務提携を急いでいる。同クラブ代表団は、ベトテルを視察した際、インフラが充実していることに驚き、サッカーへの長期的な投資を行うベトテルの姿勢を高く評価したという。

ベトテルのもとには現在、フェイエノールトの他に、マンチェスター・シティ、ドルトムントなどからも提携のオファーが届いており、提携先の選定を行っている模様。提携にあたりフェイエノールトが要求している金額は30万ユーロ(約3860万円)/年で、その他のクラブが求める数百万ユーロと比べ、かなり低い金額となっている。

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