20日に行われたFAカップ3回戦のリプレイ。

リヴァプールはホームに4部相当のエクセターを迎え3-0と勝利したのだが、このゲームでは嬉しい出来事があった。

下部組織出身者で、リヴァプールのファンからも大きな期待を集めるDFジョン・フラナガンがおよそ20ヵ月ぶりの復帰を果たしたのだ。

Jon Flanagan makes his first-team comeback.Flanno is back in the Liverpool squad!
Posted by Liverpool FC on 2016年1月20日

絶え間なく上下動を繰り返すことから、Red Cafu(リヴァプールのカフー)の異名を持つフラナガン。他にもバルセロナのダニ・アウヴェスを文字った"Flani Alves"と呼ばれることもあり、また期待を込めて「新しいジェイミー・キャラガー」と称されることもある。

この通りサポーターから大きな信頼を集める若手選手なのだが、2014-15シーズンの開幕前に行われたプレシーズンマッチで右足を負傷し長期離脱を強いられていた。昨年3月には全体練習に復帰していたがその後新たに問題が見つかり、再び長期間の離脱を余儀なくされた。

そんなフラナガンが、この日のFAカップで619日ぶりにベンチ入りを果たしたのだ。リヴァプール公式はこのことをキックオフ前からソーシャルメディア上で映像を用いて紹介していた。

そして迎えた50分、ユルゲン・クロップ監督が動く。コナー・ランドールに代え、フラナガンを投入したのだ。その時の映像がある。

フラナガンがユニフォームに着替えタッチラインに姿を見せると、アンフィールドの観客はスタンディングオベーションで出迎え、大きな拍手を送ったのだ。

619日という日数は、1年半ほどに相当する。フラナガンのプロキャリアの中でも、特別な日になったに違いない。

試合後、ユルゲン・クロップ監督は「フラーノ(フラナガンの愛称)がピッチに入った時、素晴らしい瞬間だった。(復帰までに)これだけ長くかかったからね」と話している。

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