ボルトン・ワンダラーズは「会長を務めていたフィル・ガートサイド氏がガンのために死去した」と公式発表した。
Full club statement on Phil Gartside's passing: https://t.co/i6HzDFbPuT #BWFC
— Bolton Wanderers FC (@OfficialBWFC) 2016, 2月 10
フィル・ガートサイドは1952年生まれで、享年63歳。1988年に自身がファンであったボルトン・ワンダラーズの取締役会に加入し、1999年に会長となったビジネスマンだ。
就任からまもなくサム・アラーダイス監督を引き入れ、2001年にプレミアリーグ昇格を成し遂げてから10シーズンに渡って残留を果たした。
その間にはUEFAカップに2度出場、リーグカップ準優勝などの結果を残したほか、ニコラ・アネルカやジェイ=ジェイ・オコチャ、ユーリ・ジョルカエフ、中田英寿などの大物も獲得。
在任中に世界のサッカーファンにボルトン・ワンダラーズという名前を知らしめたと言っても過言ではない存在である。
しかし、2012年に降格してからは資金難に悩まされて結果が上向かなかったほか、昨年末には重大な病気が発覚したことで退任を余儀なくされている。
最後の仕事として彼はボルトンのクラブを売却するための交渉を行っていたものの、志半ばで病魔に倒れ、幹部のトレヴァー・バーチに実務を任せていた。
現在クラブは1億7290万ポンド(およそ285.7億円)で売りに出されており、ボルトン・ワンダラーズのサポーターズトラストが関心を持っていると伝えられている。