セフトンさんがアンフィールドで初めてDJをするようになったのは1971年のこと。

当時のCEOであったピーター・ロビンソン氏に手紙を送ったことがきっかけで、たまたまこのようなチャンスを手にしたという。

セフトンさんがスタジアムDJとしてデビューしたのは1971-72シーズンの開幕戦ノッティンガム・フォレスト戦で、この試合は後にリヴァプールのレジェンドとして崇められることになるケヴィン・キーガンのデビューゲームでもあったという。

ちなみに、当時の給料は1試合につき2.5ポンド(当時のレートで2125円)であった。

それ以来、45年に渡ってアンフィールドに"声”を届け続けてきたセフトンさん。

スタジアムDJに就任してから迎えた監督はユルゲン・クロップが12人目であり、担当した試合数は1200を超える。今では"Voice of Anfield(アンフィールドの声)"という愛称で、現地のファンから愛されている。

ジョージ・セフトン(アンフィールドのスタジアムDJ)

「アンフィールドで試合を見ないなんてもうずいぶん無いな。

最後に見逃したのは、私の息子が結婚した時だよ。その前となると、もう20年も前になるかな」

2011年に行われたインタビューでこのように語っている。

70歳という年齢になっても第一線で活躍するセフトンさんだが、そうしたアイコニックな存在に対してクラブが公式に「お誕生日おめでとう」のメッセージを送っているのも、なんだかとっても素敵なことだ。

25日、リヴァプールはアウクスブルクとのUEFAヨーロッパリーグのラウンド32を戦う。試合会場はもちろんアンフィールドだ。TV観戦する予定のある人は、是非集音マイクから聞こえてくるそのハスキーな声に耳を傾けてみてほしい。

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