トロントFCに所属する日本人FW遠藤翼が、6日に行われたMLSの開幕戦で鮮烈なデビューを果たした。
遠藤は今年1月のMLSスーパードラフトでトロントFCに1巡目指名され、先月末に正式契約を結んだばかり。しかし開幕戦となったニューヨーク・レッドブルズとの試合で9番を付け、いきなり先発に抜擢される!
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— Toronto FC (@torontofc) 2016年3月6日
試合前に整列する遠藤(中央)
トロントはジョジー・アルティドールが負傷のため、昨シーズンのリーグMVP、セバスティアン・ジョヴィンコを1トップに配置。遠藤は4-5-1(4-3-3)の右サイドで起用された。
遠藤はすぐに初シュートを放つなど序盤から積極的な姿勢を見せ、地元のコラムニストからも、
Endoh. Doesn't look like it's his first professional game, does it? No nervous touches. Just solid.
— Kurtis Larson (@KurtLarSUN) 2016年3月6日
「エンドウ、プロデビュー戦には見えないね。緊張してない、ソリッドだ」
と堂々としたプレーぶりが評価される。
試合は終始ホームのレッドブルズが支配し、トロントは劣勢の展開が続いた。しかし遠藤は持ち前の機敏な動きで存在感を示し、後半には股抜きで相手を交わすテクニックを披露。
76分には強烈なシュートで相手GKを脅かすなど、この時間帯はジョヴィンコ以上に危険な存在となっていた。
Close from Endoh & Seba! pic.twitter.com/Ems1KyKO6V
— Toronto FC (@torontofc) 2016年3月6日
そして81分、左サイドを抜け出したジョヴィンコのクロスに鋭くゴール前へ飛び込むと、相手はたまらず遠藤を倒しPKを獲得!
これをジョヴィンコが冷静に決め、トロントが先制する。
遠藤は直後の84分にベンチへ下がったが、チームは終了間際にもう1点を追加し2-0で開幕戦に勝利した。
プロデビュー戦でマン・オブ・ザ・マッチ級の働きを見せた新人の遠藤に対し、早くもファンは熱狂し始めている。「エンドウはすごくいいね!」「エンドウは“クラス”(一流)だ!」といった声がSNSで次々と上がっていた。
遠藤は22歳。リオ五輪の最終メンバー選考を悩ませるくらいの活躍を期待したいものだ。