『Africanfootball』は「チャドが3月28日に行われる予定の試合をキャンセルし、アフリカネイションズカップから離脱することを発表した」と報じた。
2017年1月に行われる予定となっているアフリカネイションズカップ。ワールドカップのものと並行してこちらの予選も行われている。
チャドはその予選グループGに入っており、昨年10月にはあのカメルーンの伝説的DFリゴベール・ソングを監督に迎えたことで大きな話題に。ワールドカップ予選では2試合合計で敗れはしたものの、エジプトを相手に勝利をあげるという結果も残した。
ただ、アフリカネイションズカップ予選ではここまでの3試合でナイジェリア、エジプト、タンザニアに3連敗を喫し、最下位に沈んでいる。なお、リゴベール・ソングは2月にカメルーンのコーチに就任しているため、おそらくもうこの職は離れていると考えられる。
そして、28日には敵地でのタンザニア戦を控えていたのだが、発表によればこれに参加するための資金が不足しており、試合を行うことが不可能になったという。
チャドサッカー連盟の事務総長を務めるモクタル・マハムード氏は以下のように声明を発表し、様々な競技に資金不足の影響があると語っている。
モクタル・マハムード
「我々の国は、世界的な経済状態に影響を受けている。そして、このために重大な打撃を受け、様々な競技に渡って財政的な制約が掛かっている。
我々は全ての方に最良の未来を祈っている。そして、我々の意思によってこのような状況になってしまったことを謝罪したい」
アフリカ中央部にあるチャドは長年の内戦状態によってインフラの整備が追いついておらず、主要な外貨収入源は石油である。しかし、このところの原油価格の下落によって経済に大きなダメージを受けており、開発のトラブルも頻発している。