戦後、そして原子爆弾投下から70年を迎えた昨年、大きな話題を呼んだV・ファーレン長崎の平和祈念ユニフォーム。今年もHummelを協力を得て作成され、7月末から8月のホームゲーム3試合で使用されることが発表された。
V-Varen Nagasaki 2016 Hummel 'Pray for Peace'
これが2016年の平和祈念ユニフォーム。デザインのモチーフは、長崎の平和を象徴する「平和祈念像」と、長崎を人類最後の被爆地にという願いを込めた「ナガサキ誓いの火・灯火台」だ。
シャツの前面には、平和祈念像をプリント。原爆の脅威を表す右手を中心に据え、天を指す指先に陰影をつけて強調している。また、左右の異なるカラーを切り裂くように下から上へと昇るような光を指先に合わせることで、過去から未来へと平和の光を照らし続けていくことができるようにという願いを込められた。
シャツの背面には、ナガサキ誓いの火・灯火台をデザイン。
1983年、平和の象徴といわれるギリシャ・オリンピアの丘で灯された聖火が、「人類最後の被爆地でありますように」という願いのもと、ギリシャ政府の許可によって長崎に贈られた。オリンピック以外での目的で、聖火がギリシャ国外に持ち出されるのは極めて特別なことであり、その火を灯す灯火台は1987年8月9日に完成。
この灯火台の火は、世界中から全ての核兵器が廃絶されるまで灯し続けられる。