先日、元日本代表DF鈴木大輔が、スペイン2部リーグで昇格争いをするジムナスティック・タラゴナでレギュラーとして活躍している話題をお届けした。

スペイン2部は全42節と長丁場で優勝と2位チームが1部へ昇格し、3~6位のチームがプレーオフに回るシステムとなっている。

先週末、2位以内を確定させたアラベスが11季ぶりの1部復帰を決め、最終節を残して自動昇格枠はあと1つ。可能性を残すのは勝ち点71で2位のレガネス、勝ち点70で3位に付けるジムナスティックだ。

そして4日(日本時間5日未明)、運命の最終節が同時刻に一斉開催された。

ジムナスティックがホームに迎えたのは首位アラベス。自動昇格の2位に上がるためには優勝がかかるこの難敵に勝利し、なおかつ、レガネスが敵地でミランデスに引き分け以下に終わることが実質的な条件だ。

試合はキックオフ直後からサポーターの後押しを受けたジムナスティックが一方的に攻め込むが、アラベスも粘り強い守りで対応し0-0の展開が続く。

そんななか携帯を握りしめレガネスの結果を逐一チェックするサポーターの顔色が変わる。後半早々、レガネスが先制したとの情報が入ったのだ。

スタジアムには悲観的な空気が漂うが、65分、コーナーキックから鈴木とセンターバックでコンビを組むチャビ・モリーナがヘディングを叩き込み先制する。

だがレガネスが追い付かれなければ逆転昇格はない。終盤になりミランデスが追いついた、という情報が入ったのか観衆がどよめくが、これは残念ながら誤報だった。結局、90分、ジムナスティックはセットプレーからアラベスに同点ゴールを許してしまい、ジ・エンド。

最後の最後で同点に追いついたアラベスが2部リーグの覇者となり、ミランデスを1-0で下したレガネスが2位で昇格決定。ジムナスティックは3位に終わりプレーオフへ回ることになった。

プレーオフ一回戦は8日と12日に行われ、ジムナスティックは6位オサスナと対戦する。ここで勝ち上がると、4位ジローナ対5位コルドバの勝者と対戦し、そこで勝利したチームが晴れて1部昇格となる。

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