16日、スペイン2部のジムナスティック・タラゴナは元柏レイソルDF鈴木大輔と契約を結んだ。今季終了までの契約で、2シーズンの契約延長オプションがつく。

鈴木は一時ラージョ・バジェカーノと入団間近と報道されたがまとまらなかった。冬の移籍期間はすでに終わっているが、柏レイソルを退団して無所属の鈴木はシーズン途中での加入が可能だ。

では、ジムナスティック・タラゴナとはどんなチームなのだろうか。簡単に紹介する。

体操のクラブ

ジムナスティックの言葉通り体操のクラブを母体としている。日本で言えば、“タラゴナ県体操クラブ”というわけだ。ヒムナスティックと読むメディアも多い。

1914年にクルブ・オリンピックを吸収合併し、サッカー部門が設立されてから長く下部リーグを中心に戦ってきたチームだ。

2006-07シーズンに約60年ぶりに1部でプレーしたものの、リーガ・エスパニョーラを最下位となる20位で終え1シーズンで2部降格となっている。

そこからは2部でも成績を残せず、2部B(3部)へ降格。2014-15シーズンに1位になりプレーオフを経て2部(セグンダ)に上がってきた。

スペイン2部とは?

スペイン2部は全22チームがホーム&アウェー42試合を戦う。1,2位がリーガへ自動昇格、3~6位がプレーオフを行い1チームが昇格する。19位以下は2部Bへ自動降格となる。

2部Bは地域ごとにグループが4つに分かれての戦いになり一度降格してしまうと、再び2部にあがるのは厳しい。

ジムナスティックは、その戦いを潜り抜け昇格を果たすと、今季11勝8分6敗で4位と昇格初年度にして1部昇格プレーオフ圏内につけている。昇格を競い合うライバルはオビエド、コルドバ、アラベス、サラゴサといったかつて1部リーグでプレーしていたクラブたちである。

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