コパ・アメリカ・センテナリオに出場しているメキシコ代表に、本来10番を付けるはずだったジオバニ・ドス・サントスの姿はない。
現在MLSのLAギャラクシーに所属する彼は昨年夏に行われたゴールドカップを最後に代表チームでプレーしておらず、今回も疲労による休養と充電を理由にこのビッグトーナメントを辞退したのである。
そのドス・サントスに代わってメキシコの10番を付けているのがFCポルトに所属する23歳のヘスス・マヌエル・コロナだ。
コロナは3-1で勝利した難敵ウルグアイとの大会初戦でこんなプレーを見せていた。
Tecatíto Corona in #MexicoUruguay #CopaAmerica pic.twitter.com/aQevGEMF3o
— FalsoNueveIT (@Falso_Nueve_IT) 2016年6月6日
中央からのロングフィードを、タッチラインぎりぎりのところで背面トラップ!すぐに反転し、見事にマイボールとしたのである。
ウルグアイ戦の勝利でメキシコは20試合負けなしとなり、コロンビア人のフアン・カルロス・オソリオ監督が初めて指揮を執った昨年11月以来では、引き分けなしで8連勝となった。それほど充実しているチームで10番を任されているのがこのコロナであり、彼の出現によりドス・サントスの存在は過去のものになりつつある。
コロナはモンテレイ時代の2011年にクラブ・ワールドカップで来日して脚光を浴び、2013年夏にオランダのトゥウェンテへ移籍。ここで宮市亮とのポジション争いを制し、その後、ポルトに引き抜かれた。さらなるステップアップの噂も絶えない23歳のアタッカーだ。
もちろんリオ五輪の世代であるが、最近の報道ではポルトの許可が下りなかったとして欠場することが伝えられている。それだけにこの大会にかける意気込みは強いことであろう。今後の試合も注目だ。