というのも、スアレスはベンチ入りしていたものの、公式にはメンバー外となっていたのだ。
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[I](怪我)の欄に○がある
「え、もしかしたらスアレス投入もあるの?」
現場は混乱に陥ったが、80分までに切られた3枚の交代カードの中に当然スアレスは含まれていなかった。
しかし、スアレスは…
¿NADIE de la delegación le dijo a Suárez que no estaba a la orden?
Clarito Mario Rebollo: "Vos no". Lucho explotó. https://t.co/Hk7JpuV1o8
— Danilo Costas (@DCostas8) 2016年6月10日
自分が起用されなかったからか、あるいはメンバー入りしていないことをこのタイミングで知らされたのか、タバレス監督らスタッフに対して激昂し、ベンチを叩いた後、ビブスを脱ぎ捨てたのである。
試合後、タバレス監督は「彼は出場できる状態ではなかった。例え選手が怒っていても、100%の状態でなければ使わない」と、スアレスの行動に怒りを露わにした。
一部で、「スアレスはメンバー外であることを知らされていなかったのではないか?」と報じられたが、タバレス監督はこれを否定し、試合前日にはメンバーから外すことを伝えていたのだという。
だとすればなぜ?チームを鼓舞するための、スアレスなりのパフォーマンスだったのだろうか。
チームのアシスタントコーチを務めるセルソ・オテロ氏はスアレスを“傷付いたライオン”と表現し、決して降伏することを望まなかったゆえの行動であると擁護した。
結局、何が真実であるのかは分からないが、体調を気遣いメンバーから外した恩師と、母国のために熱くなった教え子…深い愛情と真っすぐな気持ちが生んだ、あまりにも切なすぎる悲劇であった。