EURO2016をとことん盛り上げてくれているアイスランド代表。
7月3日(日)には準々決勝で開催国のフランスと激突するが、さらなるサプライズを起こすにはこれ以上ない舞台が整ったというところだろうか。
そんなアイスランド代表は、主要国際大会に出場するのは今回が初めてのこと。
これまでワールドカップやEUROの予選では苦い思いをしてきており、そうした歴史もあって、国民たちは今大会におけるチームの躍進に熱狂しているのだ。
そんななか、代表チームの公式スポンサーを務めるアイスランド航空がこんなCMを公開している。
映像のなかで描かれているのは、これまでアイスランドが辿ってきた歴史。
冒頭のシーンは第二次世界大戦中の1940年、イギリスがアイスランドへ侵攻した軍事行動「アイスランド侵攻」の時のものだ。
その後に登場するのは、アーセナルでもプレーしたアルバート・グズムンドソンという同国のレジェンド。また、アスゲイル・シグルヴィンソンはブンデスリーガでも長くプレーした選手だ。ドイツ代表からの誘いもあったが、アイスランド代表でのプレーを選択したそうだ。
しかし、それでもアイスランド代表は結果が出ない。
EURO88の予選では旧東ドイツに0-6と大敗し、EURO2000の予選では世界王者フランスに勝ち切れず。プレーオフにまで進出した2014年のワールドカップ予選では、クロアチアのダリヨ・スルナにダメ押しとなるゴールを許し、あと一歩で夢が潰えた。
こうした状況からテレビの実況は「我々はこのレベルに二度と到達できないのでしょうか?」とアナウンスするのだが…それでも諦めなかったのが選手たちだ。
今回のEURO予選ではグループAでオランダを蹴落とし本大会へと進出し、なんと準々決勝にまで進出した。
そうした選手のメンタリティを表現すべく、映像では「我々にできないだと?いや、できる!」と口ずさみながらピッチへと向かう選手の様子が描かれている。