明日8月6日(土)、19時からWOWOWにて、日本代表のハリルホジッチ監督とアーセナルを率いるヴェンゲル監督によるスペシャル対談が放送!(写真:ロイター/アフロ)

EURO2016、そして日本サッカーについて両者が語った特別番組の内容を先取りでお届けしたい。

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ポルトガルの初優勝で幕を閉じた「UEFA EURO 2016™ サッカー欧州選手権」。

現地で大会をつぶさに見てきたWOWOWアンバサダーのヴァイッド・ハリルホジッチ監督と、世界的な名将であるアーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督が大会を振り返った。

大会で見られたサッカーのトレンド、さらに日本サッカーについても語った。

小国のための今大会

「小国と呼べるチームがなくなった」とハリルホジッチ監督は語り、ヴェンゲル監督は「小国の大会になった」と、2人は今回のユーロを総括した。

2億人の人口を持つロシア、8000万人のトルコ、6500万人のイングランドやウクライナの様な大国が早々と敗退する中、人口33万人のアイスランドが世界を驚かせ、その他にも北アイルランドやウェールズといった小国の活躍が目立った大会となった。

全体的に言える事は、大国と小国のレベル差が縮まったということだが、もうひとつ、モチベーションとメンタルにも注目する必要があるとハリルホジッチ監督は言う。

「大国の中には、精神的にも体力的にも疲労の溜まっている選手がたくさんいたし、何人かの選手のモチベーションの低さには驚いた。私が思うに小国の方が大国よりモチベーションが高かったのと、メンタル面においてしっかり準備ができていた」

もはや大国が個の能力の高さだけで、小国に勝てる時代ではなくなったということだろう。

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