まもなく開幕するEURO2016でWOWOWアンバサダーを務める日本代表のヴァヒド・ハリルホジッチ監督が8日、EUROに向けた特別番組の公開収録で佐々木則夫氏とのスペシャル対談を行った。

対談では高く評価しているチームとしてクロアチアを挙げるなど、大会について熱く語ったほか、収録前には報道陣に「すべてのプレーヤー、指導者が見るべき大会」として、特に国内の選手や指導者が注目すべき点を挙げた。

フィジカル面の充実も含めた「デュエル」、守備のオーガニゼーション(組織)、そしてセットプレー。この3つである。

2つ目について具体的には、攻撃型でも守備型でも、欧州のチームはまず攻めすぎない。さらに、ボールを奪われて守備に入った際、カウンターに来る相手に対して守備の組織、ブロックを復元する力に優れているという。

収録の前日、日本代表はキリンカップ決勝でボスニア・ヘルツェゴビナ代表に1-2で敗れ準優勝に終わった。大会を通して、攻撃に関してはいい時間帯も多かったが、守備ではボスニア戦に限らずブルガリア戦においても、相手が無理をしていない場面でさえ安易にバランスを崩す場面が目立った。

もちろん普段一緒にプレーしていない選手間での意思疎通の問題もあるが、今大会の出場4か国で欧州勢がそれぞれ組織力の高さを見せた一方、日本は戦術面の基本的な理解・判断力がチームとして劣っている印象が強かった。失点は2試合ともに2。常に3点取らなければ勝てないのであればさすがに厳しい。

欧州では選手の育成に関して、UEFAが主導する形で地域全体の向上が図られており、考え方や練習の共有化なども進んでいる。そうした中で、今回のEUROで彼らとの”距離感”を改めて認識することは、今後日本が強くなっていく上でも大事だといえるだろう。

セットプレーに関しても、強いチームに勝とうとした時に非常に重要で、特に弱いチームのセットプレーのコンビネーションに注目してほしいと語ったハリルホジッチ監督。この日は時間の都合もあってか日本代表に関する質問はNGだったが、日本が世界で勝つために何をすべきか伝えるような姿が印象的だった。

ハリルホジッチ監督と佐々木氏によるスペシャル対談は、明日10日の23時から放送されるEURO開幕直前スペシャルの中で放送される。