世界で勝つために必要なポストプレーヤーとGKの重要性

今大会は守備を固めて低く守っているチームが多い中、ペッレ(イタリア)やレヴァンドフスキー(ポーランド)の様にポストプレーができ、“デュエル”にも勝って、しっかりと体を使ってボールをプロテクトできるフォワードのポストプレーの重要さを実感した大会となった。

ヴェンゲル監督は「例えばジルー(フランス)は賛否両論あったが、全試合に出場している。前線で頑張って体を張れる選手が必要で、そのおかげで他の選手がプレーできるようになる。大会前は批判もされていたし、技術的にもベンゼマには及ばないが、このチームには必要不可欠で、各チームにもそういう体の大きい選手を前に置く必要がある」。

ハリルホジッチ監督も「ポストプレーの良い例はドイツだ。大会当初、そのポジションにはゲッツェが入っていた。彼はポジションチェンジや素早い動きはできるが、攻撃の軸、柱となるポストプレーヤーではない。そういう軸があれば、真ん中からでも、サイドからでも攻撃は展開できるし、クロスも上げやすい」と語る。

そして、ポストプレーヤーと同様に重要視されるのはゴールキーパーだと言う。ヴェンゲル監督は「私はスペインとドイツの試合を昔から見ているが、大きな大会を優勝するためには絶対的に優秀なGKが必要だ」。

ハリルホジッチ監督は2014年のワールドカップのドイツとアルジェリアの試合を例に上げた。「ドイツにノイアーというGKがいなかったら、アルジェリアはブラジルワールドカップでの大番狂わせを起こしていたと思う。素晴らしいGKがいるだけで、守備は安定するし、ディフェンダーはGKに対して絶対的な信頼がある。そういう意味でも良いGKがいなければ大きな国際大会は優勝できない」。

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