『IB Times』は「マレーシアは、2017年度FIFA総会の開催を拒否した」と報じた。

毎年5月に行われているFIFA総会。今年はメキシコの首都メキシコシティで行われ、各国協会の重要人物が終結した。

ここではサッカー界を大きく変革させる可能性を持つ決議も行われ、今年はコソボとジブラルタルの加盟が認められるなど非常に重要なイベントとなっている。

そして、2013年12月に2017年度の開催権を獲得したのがマレーシアだった。長い入札プロセスの末に落札した権利であったが、マレーシアはそれを返上することを決めたという。

その理由は、イスラエルである。当然FIFAのメンバーであるイスラエルはこの総会にも参加する。

そうなれば、もちろん会場にはイスラエルの旗が掲げられる。これが「地域に混乱をもたらす可能性がある」と考えられおり、セキュリティ上の問題で開催が不可能になったと発表されている。

また、メディアでは「公式に国交のないイスラエルの代表者にはビザが保証できない」という理由もあるようだ。

これらの件について利益とリスクを天秤にかけた結果、政府はサッカー連盟に対してFIFA総会の開催権を返上するように要請していたという。

記事によれば、すでにマレーシア協会は7月25日に撤退を決めたという文書をFIFAに送っており、8月9日に「確認した」という返答をもらっているとのこと。

マレーシアは多民族国家であるが、国教はイスラム教である。そのためイスラエルとの関係は非常に悪いものになっている。

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