8月4日、パレスチナサッカー連盟は「8月6日、9日に予定されていたパレスチナサッカーカップの開催が許可された」と公式発表した。

パレスチナサッカーカップは今回初めて行われるもので、ガザ地区リーグ王者のアル・シージャヤーと、ヨルダン川西岸地区リーグ王者のアル・アハリがホーム&アウェーで対戦するもの。勝者には来年のAFCカップに出場できる権利が与えられる重要な試合である。

政治的な理由によって地域内のリーグが2つに別れているパレスチナ。この両地域の間ではイスラエル当局によって住民の行き来が制限されているため、これまで15年に渡って断絶が続いていた。

今回企画された記念すべき試合も、イスラエル当局はアル・アハリの選手達にはガザ地区に渡るための許可を発行しないことを通告していた。

パレスチナサッカー連盟は3日にその開催を延期せざるを得なくなったと発表するとともに、FIFAやAFC、UEFAなど各方面に抗議を行っていたが、その圧力を受けてイスラエルが旅券の発行を認めた格好である。

様々なレセプションが行われることもあってアル・アハリの選手団は月曜日にガザ地区に入る予定であったが、このために到着が遅れることに。とはいえそれが1日だけに留まったため、無事スケジュール通りに試合を開催できることになった。

これまでパレスチナの住民には厳しい制限を加えてきたイスラエルであるが、このところわずかに態度を軟化させている。この歴史的な試合が融和に繋がることを祈るばかりである。

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