上述した通り、ジャパンコンソーシアムは放映権の購入から番組制作までを一括で行うが、その放映権料は年々高騰が続いている。
2008年の北京五輪までは夏季、冬季ごとに販売が行われていたのだが、2010年大会からは放映権が冬季と夏季でパッケージになっている。
近年の価格は以下の通り。
・2010年バンクーバー五輪+2012年ロンドン五輪:325億円
・2014年ソチ五輪+2016年リオ五輪:360億円
・2018年平昌五輪+2020年東京五輪:660億円
・2022年北京五輪+2024年五輪:440億円
2020年東京五輪を含む放映権料は、過去最高の660億円!
これだけ金額が膨れ上がった背景にあるのはもちろん「自国開催」という側面だが、時差が存在していないという部分も少なからずあるはずだ。要は、それだけ日本で多くの人が見ると予想されているわけだ。そうなれば広告枠の価値も激増する。
各社の詳細な出資金の比率などは発表されていないが、NHKが7割であるのに対し、民放連が3割であるというのが一般的な見方だ。NHKの五輪中継が手厚いのはこのためである。