ついに先日バルセロナに「4人目のFW」がやってきた。それはバレンシアで活躍を見せていたパコ・アルカセルだ。その価格は3000万ユーロであったと言われる。

若くしてスペイン代表でも6得点を決めるなどの活躍を見せてきた彼について、『ESPN』が5つの事実を紹介している。

デビューと悲劇

2011年8月12日は、アルカセルの人生において最高の日になるかと思われた。しかしそれは、すぐに最悪の日になった。

18歳の誕生日が近づいた彼は、ローマとの親善試合で初めてトップチームでのデビューを飾り、そしてゴールも決めた。アルカセルはメスタージャに家族を連れてやってきていた。

しかし、そこで彼の父親は心臓発作を起こし、倒れてしまう。医師による必死の治療もかなわず44歳で死去したのだった。

「18歳の僕は衝撃を受けたし、逃げることはできなかった。父にお別れも言えなかった。それは本当に辛い出来事だった。

しかし、これは僕に戦い続ける強さを与えてくれたし、違う道を見せてくれた」

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