J2開幕から順調にゴールを積み重ね、J2の得点ランキングで首位に立っていた清水エスパルスFW大前元紀。

しかし、6月8日に行われた第17節の町田ゼルビア戦で井上裕大と接触し、途中交代に。診断の結果、左第5・6・7・8肋骨骨折と肺挫傷が同時に判明し、全治3ヶ月という診断が下っていた。

そんな大前は懸命にリハビリを続け、怪我もなんとか完治。

大阪商業大学とのテストマッチで4ゴールに絡む活躍ぶりを見せ、ついに先週末行われたJ2第31節モンテディオ山形戦でベンチ入りを果たした。

すると大前の復帰にチームも奮起。

枝村匠馬と金子翔太が揃ってゴールしリードを2点に広げ、77分、ついに大前が95日ぶりにピッチに立った。

清水のファンとしては、頼れるエースが復帰しただけで十分だったかもしれない。しかし、当の大前は試合に出場するなりアクセル全開!まるでマンガのように劇的な働きぶりで、自身の復帰戦を祝った。

投入直後、 白崎凌兵のスルーパスに反応すると、足腰の強さを感じさせるドリブルから相手DFのファウルを誘い、田代真一を一発退場に追いやる。

そして自身が獲得したフリーキックを蹴りこむと…

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