過去10シーズンのCLグループステージにおける勝ち点比較
青がイングランド。これを見ると、2013-14シーズンに過去10年間で最多の勝ち点を記録した一方、他はいずれも前半の5年間に比べて低い数値だ。
実際、前半5年間は平均12.25ポイント、後半5年間は平均10.55ポイント。イタリア(同10.0→9.0)とともに低下していることが分かる。
やはり、プレミアリーグのレベルは落ちている??
そこで今度は、過去10シーズンのうち9回以上出場しているクラブ間で比較。具体的には、イングランドからアーセナルとチェルシー(ともに10回)、マンチェスター・ユナイテッド(9回)、スペインからバルセロナとレアル・マドリー(ともに10回)、ドイツからバイエルン(9回)だ。
この6チームを今度は5年間ずつに分け、前半と後半で1シーズン平均の勝ち点を比べてみた。
■アーセナル
前半:12/後半:11
■チェルシー
前半:13/後半:12
■マンチェスター・U
前半:13/後半:10.75
■バルセロナ
前半:12.6/後半:14.2
■レアル・マドリー
前半:12.6/後半:15.8
■バイエルン
前半:12.75/後半:14.2
シーズンによっては極端に落ち込むこともあるため、平均化した際にそれが足を引っ張ることもある。ただそれでも、イングランドの3チームがいずれも勝ち点を落としている一方、スペインとドイツの巨人たちは揃って増加。しかも平均でそれぞれ14ポイント以上を獲得している点は見逃せない。
14ポイントとはすなわちグループステージ6試合で「4勝2分」以上の成績。現欧州王者のレアル・マドリーに至ってはここ5シーズンの通算が「25勝4分1敗」である。化け物か!
この比較から見えてくることは、前半5年間(2006-07から2010-11まで)は平均12-13ポイントとほぼ並んでいた6チームに、現在はイングランドとそれ以外で大きな差が生まれているということだ。そこには、プレミアリーグからリーガの2強へ旅立ったスアレス、ベイル、モドリッチのようにタレントの流出といった側面もあるだろう。
より強くなったバルサ、マドリー、バイエルンに比べ、プレミアのビッグクラブたちは逆に以前よりも苦しんでいる現状がデータからも浮かび上がってきた。