サッカーの世界で背番号「1」と言えば、ゴールキーパーの番号だ。
実際にワールドカップなどの主要国際大会では、「背番号1はGKがつけなければいけない」と定められているケースも多い。
ちなみに、Jリーグの「規約・規程集」では以下のような規定がある。
ユニフォーム要項
第7条〔選手番号〕
(3) 選手番号は、0は不可とし、1をゴールキーパー、2~11をフィールドプレーヤーとする。12以降はポジションと無関係とし、50までは欠番を認める。ただし、登録選手が51人を超えた場合は、51から連番で番号をつけることとし、欠番は認めない。
やはり1番はGK以外の着用が認められていないのだ。
その一方で、背番号に関して比較的フリーダムなのがセリエAである。
そんなセリエAにはこんな変わった背番号をつけたGKがいるのをご存知だろうか?
GKなのに…2番!
この選手はサンプドリアに所属するGKエミリアーノ・ヴィヴィアーノ。
195cmの高さと安定感のあるセービングが売りのGKで、2007年のU-21欧州選手権と2008年の北京オリンピックではイタリア代表の守護神を務めた。プランデッリ政権下のアッズーリではブッフォンからも高評価を与えられた実力派だ。
2013-14シーズンにはアーセナルにも在籍していたヴィヴィアーノ。
2014年夏にはパレルモからサンプドリアへ移籍したのだが、この時背番号「2」を選んでいる。
その理由については「ヴィヴィアーノは大きな番号を好まない」という説もあるが…ではなぜ1番を選ばなかったのか疑問ではある。
いずれにせよ、2番をつけたGKは世界的に見ても相当珍しい。そしてこうした事例は、背番号に関して厳密なルールがないセリエAだから見られるものである。