『AAP』は「ワールドカップ会場の建築現場に関わっていた元労働者とオランダ労働組合は、カタールとFIFAを訴えた」と報じた。

2022年にワールドカップの開催を控えているカタールであるが、そこには多くの問題が次々と発生している。

以前から言われている入札プロセスでの汚職以外にも、プレーに適さない高い気温、それを避けるためのスケジュール変更による各国リーグの調整、宿泊施設の不足など山積みだ。

そしてアネムスティ・インターナショナルなどの人権団体が非難しているのは、労働者があまりにも過酷な状況に置かれているというものだ。

南アジアなどからの出稼ぎ労働者が多いカタールでは、「カファラ」という監視システムが敷かれている。


訴えを起こしたのは、バングラデシュ出身の元労働者ナディーム・シャリフル・アラム氏。

彼はこの仕事を得るためにエージェントへ4000ドル(およそ41万円)もの保証金を支払った上、貨物船でカタールまで運ばれ、パスポートを没収され、さらに過酷な環境の中で18ヶ月の労働を余儀なくされたという。

彼は慰謝料の支払いとともに、FIFAには「最低限の労働基準」を守らせる、あるいは労働者が国を離れられるように要請しているとのこと。

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