『Guardian』など各メディアは、「元ドイツサッカー連盟会長のテオ・ツヴァンツィーガーに対し、裁判所は無罪を言い渡した」と報じた。

2006年から2012年までドイツサッカー連盟会長を務めたテオ・ツヴァンツィーガー氏は、昨年のインタビューで「カタールはサッカー界の癌である」という発言を行った。

それに対してカタールサッカー連盟は、このコメントが名誉毀損に当たるとして裁判を起こし、ドイツで法廷闘争に望んでいた。

しかし今回デュッセルドルフ地方裁判所は、コメントが攻撃的であったことを認めながらも、この発言は名誉毀損には当たらないという結論を下した。

デュッセルドルフ地方裁判所

「一般的な虐待(労働者の)を批判しているというそれらの発言は、その見解を見せるために、考え得る中で最も穏やかな形にする必要はない。

これはカタールサッカー連盟に対する一般的な中傷とは無関係である。これはカタールに2022年ワールドカップを与えたことに対しての合法性、または法規性チェックについてのことである。

スポーツ面へのリスペクトを持った上で、経済的な面、政治的な面の重要性に関するFIFAの決定、そのプロセスに対して注意を引くという目的は、カタールサッカー連盟の名誉よりも重要だと設定される」

2022年ワールドカップのホストとなったカタールであるが、その入札プロセスに非合法な取り引きがあったのではないかと言われているほか、会場の建設に使われている出稼ぎ労働者の人権が軽視されていると批判されている。

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