『El Confidencial』は「シリア難民からスペインでサッカーのコーチとなったウサマ・アブドゥル・ムフサン氏が解雇された」と報じた。
2015年9月に息子を連れてシリアから逃れたウサマ・アブドゥル・ムフサン氏はメディアで大きな話題になった。
それを受けてスペインコーチング協会は彼にサッカー指導者としての仕事を与えることを決め、スペインへの招待状を送ったのである。
彼の家族はレアル・マドリーにも招待され、クリスティアーノ・ロナウドなど多くのスター選手とも対面することに成功していた。
ところがそれから1年が経ち、残念ながら彼にとっては厳しい状況が待っていたようだ。
記事によれば、ウサマ・アブドゥル・ムフサン氏は1年間の雇用契約が満了となり、同時に住居からの退去を求められているという。
協会側は「プロとしての問題」と伝えているものの、メディアではムフサン氏の言語能力が改善されないためであるという。
ただ、もしこの4ヶ月において著しい能力の改善が見られた場合、2月からの再雇用もあり得るという発表がされているとのこと。
まるでVIPのように扱われた1年前から一転。まるで欧州における難民の位置づけと同じように、諸手を挙げて受け入れられるものではなくなっていることを表しているかのようである。