FIFAへの加盟が正式決定し、今回初めてワールドカップ予選を戦っているコソボ代表。
その特殊な事情ゆえ他のA代表から鞍替えする選手も多く、監督としてもいろんな選手を招集してはテストするといった段階だ。
今回のインターナショナルマッチウィークではクロアチアとウクライナとそれぞれ試合を行うそんなコソボ代表だが、今回の招集メンバーの中に弱冠16歳の選手がいた。
その選手が、ラビノット・コバシだ。
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— Kosovan Football (@kosovanfooty) 2016年10月5日
コバシは2000年2月28日生まれの16歳。
現在はバルセロナのカンテラに在籍し、そのプレースタイルと試合に対する野心から"NEWイニエスタ"と呼ばれている。
そんなコバシが生まれた2000年当時、母国であるコソボは紛争の直後であった。
セルビア軍が撤退した後も殺害や拉致といった迫害が続き、コバシの家族はコソボを逃れることを選択。戦で荒廃した祖国を離れ、難民としてスペインへと渡った。コバシが2歳の時だ。
するとコバシはスペインでサッカー選手としての才能を開花させ、2013年にバルセロナのカンテラに加入。そして今回、コソボ代表に招集されたというわけだ。
今回の招集に関して、コバシはバルサTVに対してこう語っている。
ラビノット・コバシ(コソボ代表)
「最初、みんな冗談を言っているのかと思ったよ。
だけどそれが嘘じゃないと分かった。とてもハッピーだ。
コソボ代表としてプレーできることを誇りに思う」
難民として母国を逃れたコバシは今、そのコソボの希望となっている。
6日に行われたクロアチア戦では出番がなかったが、近いうちにA代表デビューを果たすはずだ。
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